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Q&A: (Japanese captions) Health trends and changes in life expectancy in Japan

Published March 21, 2025

日本の人口高齢化が進行しており、 その速度と影響は都道府県 によって大きく異なります。 そのため、国全体だけでなく地方レベルで 何が起きているのかを理解する必要がありました。 全国データだけを見ていると、 地域間の重要な違いを 見逃してしまいます。

日本の人口高齢化が進行しており、 その速度と影響は都道府県 によって大きく異なります。

そのため、国全体だけでなく地方レベルで 何が起きているのかを理解する必要がありました。 全国データだけを見ていると、 地域間の重要な違いを 見逃してしまいます。

実際、そのような詳細データがなければ、 地方自治体は具体的にどの健康問題に 重点を置くべきか判断が難しいでしょう。

GBDはこれを可能にし、異なる都道府県間で 経時的に比較できる包括的で 標準化されたデータを提供します。

どこで対策を講じる必要があるかを 理解するために、これは非常に重要です。

非常に興味深い結果と傾向が明らかになりました。 日本の平均寿命は現在約85歳ですが、 平均寿命と健康寿命の差は広がっています。

現在その差は11年以上になっています。 基本的に、人々の寿命は延びていますが、健康問題と向き合う時間も増えています。

もう一つの大きな点は、都道府県間の 健康格差の拡大です。現在、住んでいる場所 によって平均寿命に約3年の差があります。

また、アルツハイマー病などの認知症が現在、 日本における死因の第1位となっており、 これは大きな変化です。

そして、脳卒中や虚血性心疾患、 肺がんなどの主要疾患の死亡率は、 数十年にわたって大きく改善されてきましたが、 現在ではその改善速度が鈍化してきています。

このすべてのデータが示すように、 日本の公衆衛生アプローチを 見直す必要があります。

過去30年間で日本の平均寿命は約5.8年 延びました。しかし同時に、平均寿命と 健康寿命の差も広がりました。

その差は約10年から11年に広がりました。つまり、 人々は長生きしていますが、健康問題を 抱える期間も長くなっているのです。

さらに懸念されるのは、都道府県間の 健康格差が拡大していることです。

30年前までは都道府県間の平均寿命の 差は最大で2.3年でしたが、 現在では2.9年になっています。

男性ではさらに大きく、 3.2年から3.9年へと 顕著に増加しています。

図2は非常に重要な傾向を示しています。

青色は健康寿命と平均寿命の差が大きいことを 示し、赤色は平均寿命と健康寿命の差が 小さいことを表しています。

地域的な傾向として、北部地域では 平均寿命と健康寿命の差が 小さい傾向があります。

一方、南部地域では格差が比較的に 大きい傾向にあります。つまり、これらの 地域の人々は障害を抱えて過ごす 期間が長い可能性があります。

この違いは単に医療アクセスの問題だけでは ありません。都道府県ごとに異なる 保健医療システムのパフォーマンスと 健康の社会的決定要因との複雑な相互作用に 深く関連している可能性があります。

日本全体で改善を進め、公平性を実現するには、 都道府県間の根本的な社会的・経済的格差にも 目を向ける必要があります。

この研究は良いタイミングで発表されました。 日本はちょうど「健康日本21」と呼ばれる10年間の 国家健康増進戦略の新たな段階を 始めたばかりです。

このデータを活用して、各地方自治体が 自らの固有の健康課題に焦点を当てる ことができるようになると思います。

例えば、認知症が現在日本の死因第1位と なっているため、ある県では認知症ケアへの投資を 増やすかもしれません。また別の県では、脳卒中や 虚血性心疾患といった主要疾患による死亡リスクの 軽減により力を入れるかもしれません。

平均寿命と健康寿命の差が広がっていること については、単に寿命を延ばすだけでなく、 生活の質の向上にもっと重点を 置く必要があることを示しています。

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